有馬記念2016年|ヤマカツエースが激アツ穴馬


ヤマカツエース好相性の中山で一発狙う

<有馬記念:追い切り>

 金鯱賞を勝ったヤマカツエース(牡4、池添兼)は栗東Cウッドで追い切られた。池添騎手がまたがり、しまいの反応を確かめた。「単走で追い切って、しまいの反応はすごく良かった。状態は今年で1番いいと思う」と好感触。

 中山は2戦2勝と好相性の舞台だ。「中山は問題ないけど、2500メートルは初めてなのでそこが課題」と距離がポイントになりそうだ。


ヤマカツエース好反応「これまでで一番」
 

 ヤマカツエースは天皇賞・秋で15着に終わったが、20キロ増と馬体が戻った前走・金鯱賞で重賞4勝目を飾った。栗東CWコースで、池添騎手を背に単走で追われた。

 「カイバを食べているので、先週より少しやってもいいという指示だった。ビッシリやってはいないけど、メッチャ反応は良かった。自分からハミを取っていたし、動き、雰囲気、追ったあとの息づかいとも、これまでで一番といっていい。2500メートルは課題だけど、このままの状態でレースを迎えたい」と、ジョッキーはやる気満々だ。(夕刊フジ)

 


 

【有馬記念】グランプリ男・池添・伏兵ヤマカツエースで史上初の4勝目

◆第61回有馬記念・G1(芝2500メートル、25日・中山競馬場)

 第61回有馬記念・G1は25日、中山競馬場で行われる。その中央競馬年内最後の大一番で、史上最多タイ、現役単独トップの3勝を誇るのが、ヤマカツエースで挑む池添謙一騎手(37)=栗東・フリー=だ。宝塚記念でも3勝を挙げている現役屈指のグランプリ男が、今年の有馬記念にかける熱い思いを語った。

 いよいよ有馬記念です。騎手として絶対に出場したいこの舞台に2年ぶりに立てることがうれしい。ホースマンのお祭りが日本ダービーなら、有馬はファンが一番熱狂するレース。当日の中山競馬場は切迫感に覆われ、異様な雰囲気ですもんね。

 コースから観客で埋め尽くされたスタンドを眺めると自然に気合が入りますし、結果を出して引き揚げてきた時に沸き起こる大歓声はマジで最高。「ジョッキーをやっててよかった!」。至福の時です。

 そんな最高の時間をドリームジャーニー(09年)とオルフェーヴル(11、13年)で3度も味わってます。(武)豊さんよりひとつ多く勝てていることが、自分の記録の中で唯一、誇れる数字です(笑)。

 3度とも強い馬に乗せてもらい、道中はストレスなく戦えた。勝因はコレに尽きます。ただ、精神的にはかなりキツかった。人気を集め、勝たなきゃいけない立場。押しつぶされそうな重圧を背負っていたので、正直、振り返りたくないんです。何週も前からゴールするまでずっと緊張してるんですから。だからうれしさより先に結果を出せた解放感。喜びが訪れるのはファンに拍手と大歓声に出迎えられてから。これが有馬3勝の思い。

 この年末の大一番に今年はヤマカツエースで挑みます。参戦を決めていただいた山田(和夫)オーナーと、管理する父(池添兼雄調教師)に感謝します。

 騎手になった時からいろんな夢や目標があります。日本ダービー制覇、1万回騎乗、1000勝…。現実に変えたものも多くありますが、その中のひとつ「父の管理馬でG1制覇」はまだ達成できていません。初めて親子で有馬に挑戦する今年は小っ恥ずかしいですが、やっぱりうれしい。

 前走の金鯱賞で4度目の重賞制覇。結果が出ない時期もありましたが、飛躍を期した4歳の最後に再び上昇カーブを描いてくれて、15日の1週前追い切りも抜群の動き。申し分のない状態で戦えます。2000メートルを超える距離で〈5〉〈13〉着と結果が出てないことをよく聞かれますが、どちらも苦手の道悪でしたから。この状態で良馬場なら2500メートルもこなしてくれるとの思い。

 伏兵なんで緊迫感に包まれず、野心を持って戦える立場ってのもたまらないですよね。有馬にふさわしくG1馬が居並びますが、出走する限りチャンスはある。親子ともども全力でぶつかりますので応援してください!(JRA騎手)

【有馬記念】激走条件が揃ったヤマカツエースがキタサン包囲網

【有馬記念(日曜=25日、中山芝内2500メートル)dodo馬券】25日はいよいよ今年の中央競馬の総決算・第61回有馬記念。暮れのグランプリの主役は春の天皇賞を制し、秋のジャパンCを快勝したキタサンブラック。しかし、世間の注目を集める一戦だけに、その“包囲網”はシ烈なものになりそう。間隙を突いて浮上しそうな伏兵の中から当欄はヤマカツエースを指名。コース相性、展開、ジョッキー…大舞台で激走するだけの材料は揃っている。

 ジャパンCでは鈴をつける馬もなく、緩ペースを悠々と逃げ切ったキタサンブラック。「あれだけ楽なペースで行かれると厳しい」とサウンズオブアース(2着)の藤岡調教師はこぼしたが、今年の有馬記念はどんな展開になるのだろうか。

 逃げて3連勝中のマルターズアポジー、逃げ&先行で持ち味を出すサムソンズプライド…キタサンブラックの楽逃げはないだろう。ジョッキー心理もある。「何度も同じ手は食うか」と腹をくくる者もいるだろう。プロの名にかけて、この大一番で意地を見せ、腕を振るうはず。後続のマークはジャパンCの比ではないだろうし、その隙を突く…自在性があり中山は2戦2勝、それも重賞(NZT、中山金杯)というヤマカツエースならそれが可能に思える。

 この秋初戦の天皇賞は15着に大敗したが、明確な敗因があった。「口の近くが腫れてレースの直前にカイバがあがってしまった。最悪の事態も考えなくてはならないから、前日は朝から東京に駆けつけた」と池添兼調教師は当時の舞台裏を明かす。結果として出走できたものの、馬体重は10キロ減だった札幌記念(5着)よりもさらにマイナス4キロ。能力とは程遠い走りとなった。

 これまでGIに3度出走していずれも2桁大敗。いわゆる“格負け”にも思えるが、同師はこう話す。「今年の宝塚記念(13着)は稍重。夏場の湿った馬場はノメってダメなんだ。冬場の荒れ馬場とは質が違う。それに秋の天皇賞から前走の金鯱賞の間で馬体が20キロも戻ったようにどうも寒い季節のほうが合う。カイバの食いも違うよ」

 もうひとつのGIは3歳時のNHKマイルC(13着)。近年の気温の上昇傾向や、1月から6戦目という連戦の疲れを考慮すれば、これも“参考外”にできる。

 今は大好きな冬場で体調も万全。「出す以上は最高のデキで送り出したい」と指揮官は腕をぶす。「距離は初だが、折り合えれば切れる脚を使える。行く馬ははっきりしているし、キタサンブラック、サトノダイヤモンドの後ろあたりにつけたい」。好位で流れに乗って一太刀…それが陣営の描く“Vパターン”だ。

 前述のように中山コースは2戦2勝。「馬っていうのは勝った場所というのは覚えているもの。相性はいい」。さらに手綱を取る同師の長男・池添はこのレース3勝(オルフェーヴル=2011&13年、ドリームジャーニー=09年)の有馬記念男だ。「(池添)謙一が自分から『使ってほしい』と言ってきたくらいだから脈はあるんだろう」と父・兼雄師。真田丸ならぬ、「池添丸」が満を持して本丸へと切り込んでいく。



ここを見てチェックします・・・・
大川慶次郎の遺伝子

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